1998-07-25 ArtNo.15846
◆<馬>銀行支援でM$200億長期国債発行:NERP
【クアラルンプル】マレーシア政府は、国内銀行界の資本基盤を強化する努力の一環として、被雇用者積立基金(EPF)、国営石油会社ペトロナス、保険会社等に長期国債を売りつけ、200億Mドルの資金を調達する。
これは国家経済行動理事会(NEAC)の国内経済再建案の1つで、既にマレーシア政府の承認も得ている。政府は同資金を国債の利子及び償還期限と同じ条件で銀行に貸し付ける。これにより異論の多い外国企業による国内銀行の買収や国営石油会社/EPF資金による国内銀行の救済が不要になる。
NEAC理事長を務めるダイム・ザイヌディン総理府相によると、流動性の資産に対する比率は目下17%だが、同比率を引き下げるのも、銀行体系により多くの資金を注入する方策の1つといえる。同パーセンテージを1%ポイント引き下げるごとに40億Mドルが銀行体系に注入されることになる。
NEACは中央銀行に全般的な信用の拡大をモニターし、資金不足に伴う発作症状の防止を求めている。
NEACはこの他、生産的活動、取り分けインフラ事業に対する融資規制の緩和や、外資系銀行に対する融資制限の撤廃(地元企業60%/外資系企業40%の枠を超えた貸付の許可)等を提案している。(BT,NST,MBT,STAR:7/24)
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