1998-07-23 ArtNo.15817
◆<馬>今年通年のGDP成長率マイナス2.9%:MIER
【クアラルンプル】マレーシア政府のシンクタンクを務めるマレーシア経済研究所(MIER)は21日、今年通年のマレーシアの国内総生産(GDP)成長率が2.9%の落ち込みを見ると予測、政府のマイナス1~2%の成長予測を上回る一層悲観的な見通しを示した。
MIERのモハマド・アリフ常務理事によると、リセッションは来年初には峠を越え、徐々にプラス成長を回復、来年は通年で0.7%のプラス成長が見込める。しかしこれまでの7%を超えるような成長が回復するのは4~5年先のことになる。
今年のインフレ率は輸入物資の高騰から9.3%に達するが、来年は2.0%に鎮静する。失業率は昨年の2.5%から今年は5.9%に上昇、来年も6%が見込まれる。
政府は金利引き下げとMドル安定のいずれをとるかで板挟みになっているが、現在の金利水準は十分高く、これ以上高くすることも、引き下げることも好ましくない。最も重要なことはMドルの安定だが、それは決して強いMドルを意味しない。今年9月までは1米ドル=4~4.5Mドルのレベルで推移し、1999年末までに3.20Mドルのレベルが回復される見通しと言う。(STAR,NST,MBT,ST,BT,LZ:7/22)
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