1998-07-23 ArtNo.15815
◆<馬>大型インフラ事業で景気浮揚:首相
【スルンバン】マレーシア政府は景気浮揚策の1つとして大型インフラ・プロジェクトを進める計画だ。
マハティール首相が21日催されたヌグリ・スンビラン州統一マレー国民組織(UMNO)幹部会議に出席後記者会見したところによると、これは全国経済行動理事会(NEAC)が提案した景気浮揚策の1つである。
建設業が回復に転じれば、少なくとも140業種への波及効果が期待でき、プロジェクトの規模が大きければスピン・オフ効果も大きい。いずれにしてもインフラは必要であり、マレーシアはインフラ建設を続ける。
国際機関は厳しい時代には信用を引き締めるべきだと勧告しているが、経済成長を維持するには十分な流動性が必要である。信用引き締めが経済活動の収縮をもたらすことは、今年第1四半期の国内経済動向を見ても明らかである。マレーシア政府はこのため、より多くの資金を経済に注入する。
如何なる手段が講じられるにしても、組織的な対応が必要で、国民の一致した支持が不可欠。マレーシアはこれまでも景気不振を乗り切っており、今回も乗り切れないはずはない。より幅広い国民の協力が得られれば、その成果も大きいと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT:7/22)
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