1998-07-23 ArtNo.15812
◆<星>今年のウエハー・ファブ機器支出17%ダウン
【シンガポール】世界のチップ・メーカーは今年ウエハー・ファブリケーション機器への支出を昨年に比べ17%ほど切り詰める見通しだ。
市場調査会社データクエストの報告によれば、これはチップ産業の顧客が過剰供給に悩まされているためで、アジア全般、そして日本の景気後退が1998年の投資支出環境を曇らせている。来年の成長も2.9%にとどまるが、2000年には37%、2001年には50%の成長が回復、時を同じくしてDRAMチップの供給不足も生じる。DRAMチップは現在世界的に20~25%の供給過剰に陥っていると言う。
しかし別の調査会社インフォメーション・ネットワークの報告は、今年のウエハー・ファブリケーション機器の売上は9.3%下降するものの、来年は10.4%の成長を回復するとしている。
チップ産業機器業界団体のセミコンダクター・イクウィップメント・アンド・マテリアルズ・インターナショナルによると、4月にはアジア経済危機の影響でチップ製造機器の受注が12%の落ち込みを見た。これまでは日本と韓国からの受注が全体の40%を占めたが、今年は両国からの受注が30~50%落ち込む見通しと言う。(BT:7/22)
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