1998-07-20 ArtNo.15778
◆<印度>トヨタ/キルロスカ、スチール・センター設置
【バンガロール】豊田通商とキルロスカ・システムズは、バンガロールにスチール・サービス・センターを設ける計画だ。
豊田通商幹部によると、同センター設置の目的はトヨタの自動車事業を支援することにあるが、需要が有りさえすれば、如何なる顧客のニーズにも応じる。当初投資額は8.3クローで、来年半ばには稼働すると言う。
キルロスカは自動車製造でもトヨタと提携しているが、スチール・サービス・センター・プロジェクトにおけるキルロスカの役割は大きくないものと見られている。
スチール・サービス・センターは顧客のニーズに応じ、サイズや品質等の面でカスタマイズされたスチール製品をジャスト・イン・タイムで提供する。このため鋼材購入コストそのものは高めになるが、在庫の無駄や保管コストが省け、最終コストを大幅に引き下げられると言う。
スチール・オーソリティー・オブ・インディア(SAIL)、ジンダル・ストリップス、ジンダル・ヴィジャヤナガル・スチールLtd、イスパット・スチール等の国内大手鉄鋼メーカーも主要都市の周辺にこの種のセンターを設ける計画で、SAILはハイデラバード、ジンダルは西部地区とBellaryにおける準備を進めている。
またイスパット・スチールは豊田通商同様バンガロール付近に21クローを投じてスチール・サービス・センターを設ける計画だが、観測筋は現在の市場規模は2プレーヤーが共存するには不十分と見ている。(ET:7/18)
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