1998-07-20 ArtNo.15776
◆<印度>鉄鋼輸出、米・加・欧州で反ダンピング制裁に直面
【ムンバイ】インド産ステンレス・スチールの輸出は、米国、欧州、カナダ市場で、ダンピングや政府補助輸出の嫌疑を受けている。
イスパット幹部によると、輸出量が有る限度に達すれば海外同業者やダンピング捜査当局の関心を呼ぶため、インドの生産者は対応策を準備しておく必要があると指摘した。
国内鉄鋼市場を競争力有る輸入品から保護しようとする先進諸国の潮流は、本来国際市場志向のスチール・ビジネスに携わるインド鉄鋼メーカーを域内市場に傾斜させているが、熱間圧延鋼板(HRC)のインドネシア向け輸出は依然としてデリケートな問題とされている。
Essar幹部によると、目下のところHRCの国際価格はトン当たり240~250米ドルだが、同価格はスクラップ価格に等しく、日系企業も含め世界のHRCメーカーの50%が損失を強いられている。インドにおけるHRCの生産コストはトン当たり300米ドルを上回っていると言う。(ET:7/18)
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