SEAnews 1998-07-18 ArtNo.15759

【クアラルンプル】アラブ・マレーシアン・コーポレーションBhd(Amcorp)は中央銀行の承認を得て、オランダ／ベルギー拠点の銀行／保険グループ、Fortisと、ＡＭＭＢホールディングズBhdの15％の権益売却交渉を開始したようだ。
マレーシアの著名な銀行家アズマン・ハシム氏に率いられるAmcorpはＡＭＭＢの43％のシェアを握っている。ＡＭＭＢはアラブ・マレーシアン・マーチャント・バンクの100％、アラブ・マレーシアン・バンクの80％、アラブ・マレーシアン・ファイナンスの63.2％、アラブ・マレーシアン・クレジットの100％、アラブ・マレーシアン・セキュリティーズの100％の権益を保持する。
ＡＭＭＢの15％のシェア(6000万株弱)は、16日の終値1.69Ｍドルを基準にすれば、1億140万Ｍドルになる。しかし去る5月にガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーション(GIC)による買収計画が報じられた際のプライス・タグは6億～8億Ｍドルとされていた。消息筋によれば、交渉はスタートしたばかりで、まだ価格は協議されていないと言う。もし同交渉が妥結すれば10億Ｍドル以上の債務を抱えたAmcorpは借入負担を軽減できる。
Fortisグループは先月ジェネラル・バンクに対する公開買付を完了、時価総額300億ＥＣＵ、総資産2962億ＥＣＵ、従業員6万2000人を擁する欧州第15位の金融グループになっている。(STAR,BT:7/16)