SEAnews 1998-07-18 ArtNo.15754

【シンガポール】ニッチ・マーケットを志向する雑誌出版会社Panpac Mediaは16日、セスダック登録に向け、増資後の15％に相当する新株2380万株を1株18Ｓセントで公開した。
この内1580万株は機関投資家を対象とした私募にかけられ、500万株は取引先や社員のために留保、全体の12.6％に相当する300万株のみが公募される。パンパックの1998年3月期営業額は2060万Ｓドル、純益は320万Ｓドルで、公開価格は1株当たり純有形資産のほぼ4倍に相当、株価収益率は7.5倍。
リッキー・アン重役(CEO)によると、公開により手にする360万Ｓドルの内200万Ｓドルは新たな雑誌タイトルの開発／マーケッティング／出版費用に、100万Ｓドルは催し物ビジネスに、残りは運転資金に当てる。
パンパックは消費者／ビジネス向け雑誌23タイトルの出版を手がけ、国内市場の7－8％のシェアを占めているが、今年末までに30タイトル／市場シェア10％を目指す。シンガポールの雑誌出版市場規模は1億5000万～1億7000万Ｓドル、マレーシアのそれは7000万～9000万Ｓと見込まれる。同社は今後シンガポール以外の東南アジア市場の開拓にも力を入れると言う。(ST,BT:7/17)