1998-07-18 ArtNo.15753
◆<星>システム・アクセス、ナスダック登録目指す
【シンガポール】地元バンキング・ソフトウェア開発会社システム・アクセスは2000年のナスダック登録を目指し、営業額と市場シェアの拡大に全力を上げる方針だ。
システム・アクセス創設者のレスリー・ロー(羅文発)重役(MD)が16日明らかにしたところによると、同社のビジネスの90%は国外、80%はアジア外におけるもので、こうした点からも、シンガポール証取(SES)よりも、ナスダックへの登録が向いている。システム・アクセスの業績からすれば、今直ぐナスダック登録が可能だが、同社としてはさらに2年間ビジネスの拡張に努め、トップ・クラスのアンダーライターの下で、デビューを飾る計画だ。
システム・アクセスが1000万~1500万米ドルを費やして開発した同社のフラグシップ・ソフトウェア、Symbolsは貿易金融/外為取引/金利スワップ等のホールセール・バンキングからリテール・バンキングまでをカバー、世界18カ国の30行以上の銀行により採用されている。
インターナショナル・バンキング・ジャーナルはSymbolsを世界のトップ10バンキング・ソルーションにランクしている。
システム・アクセスの1998年6月期営業額は1100万米ドル、利益は200万~300万米ドルで、向こう2年間に営業額の50%の拡大を目指している。同社はこの2年間は利益を犠牲にしてでも営業額の拡大を図る。目下同社はシンガポール、ロンドン、ドバイ、マニラに4オフィスを設け、200人を雇用しているが、2年内に10オフィス、400人に拡張する計画だ。同拡張計画に必要とされる約1600万米ドルは内部資金で賄う。
ロー氏は1983年に家族から借りた5000Sドルを元手に、パソコン2台、机1つで事業をスタート、1年後に某米系銀行シンガポール支店の資金管理ソフトを完成させたのをきっかけにバンキング・ソフトウェア・ビジネスに集中するようになったと言う。(ST,BT,LZ:7/17)
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