1998-07-16 ArtNo.15721
◆<星>エナセーブ、セスダック登録機に海外市場開拓
【シンガポール】上場企業Acma傘下のEnerSaveホールディングズPte Ltdは、セスダック登録を機に海外市場の開拓を本格化する計画だ。
エナセーブのジョーゼフ・フー会長によると、株式公開を通じて得られる500万~700万Sドルの資金は、中核ビジネスの拡張、運転資金、借入の返済に当てる他、企業買収資金に充当する可能性もある。
しかし株式公開の目的は資金調達ではなく、企業と製品の知名度を高め、消費者や顧客の信頼を得ることにある。同社が米国や欧州市場を開拓する際、セスダック登録資格は大いに助けになる。
同社が開発した蛍光灯用エレクトロニク・バラスト(安定器)は、従来のマグネチック・バラストに比べ、省エネ、省コスト、照明効果の面で優れているが、1997年度同社純益380万Sドルに15%しか貢献していない。しかし消費者がその優れた特徴を理解するなら、市場は大幅に拡大するはずである。
公募幹事は華聨銀行(OUB)が務め、公開は新株のみ。大部分は機関投資家を対象に私募にかけられる。また目下67%のシェアを握る親会社Acmaは、株式公開後も支配権益を維持すると言う。(ST,BT,LZ:7/15)
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