1998-07-11 ArtNo.15661
◆<星>台湾企業、ハイエンドPCB用ラミネート工場建設
【シンガポール】台湾企業アジア・ケミカル・コーポレーション(ACC)は2500万米ドルを投じてシンガポールに電気通信/自動車業界向けハイエンド・プリント基板(PCB)用コパー・クラッド・ラミネートの製造工場を建設する。
ACCのCKチウ課長(材料/生産管理)によると、9月に着工、来年第3四半期に完成する予定のトゥアス工場は、当初月間ラミネート15万シート、ボンディング・シート3000ロールの生産能力を備える。東南アジア本部の役割も担う新会社Achem Technologyはその製品をシンガポールと域内諸国に供給する他、欧州市場にも輸出する。東南アジア市場には、需要回復の兆しが生じており、ことが工場着工の判断材料になった。
同社は既にシンガポールの30%のシェアを掌握している。目下シンガポールでは米系のNelco Productsが同様の製品の製造を手がけているに過ぎない。台湾の親会社は製品の70%を輸出しており、シンガポール工場建設は事業国際化の一環でもある。目下同社は台湾と中国に工場を設けており、台湾の2工場の月間生産能力は25万シート、中国工場の生産能力も第2工場の完成に伴い20万ユニットに拡大する。
台湾証取上場の親会社の払込資本は7500万Sドルで、台湾と海外に1800人を雇用、昨年の年商は1億7900万米ドルを記録したと言う。(BT:7/10)
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