1998-07-10 ArtNo.15650
◆<星>香港ランド、エスプラネード事業でS$3億借款契約
【シンガポール】ジャーディン・マセソン傘下のホンコン・ランドは8日、ワン・ラッフルズ・リンクに建設中の東南アジア最大の地下ショッピング街や7階建てオフィス/小売りビルから成る総コスト6億Sドルのエスプラネード・プロジェクトに充当するためシンガポールの地場銀行3行(DBS/OUB/UOB)と3億Sドルのリボルビング・クレジット・ファシリティー契約を結んだ。
返済期間3年のローン金利はシンガポール銀行同業間出し手金利(SIBOR)上乗せ125ベイシス・ポイントで、プロジェクトを進めるホンコン・ランド子会社のHKL(エスプラネード)Ltdは変動利付きノートもしくはボンドを機関投資家や法人向けに発行、リファイナンスするオプションも認められている。
同プロジェクトでは、マリーナ・スクウェアの8300平米の土地に、27万984平方フィートのオフィス・スペース、5万9794平方フィートの小売りスペース(1階/地下1階)、駐車場(地下2階)等から成る7階建て複合ビルが建設され、更に同地と地下鉄(MRT)シティー・ホール駅を結ぶ350メートルの地下ショッピング・モール(小売りスペース6万4584平方フィート)が設けられる。
ホンコン・ランドのIan Hawksworth重役(ED)によると、潜在的アンカー・テナント3社との契約交渉がまとまりかけている。これらの潜在テナントには平方フィート当たり10Sドル以下の賃貸料がオファーされており、妥結すればオフィス・スペースの半ばが埋まる。しかし小売りスペースに関しては来年半ば以降に本格的なマーケッティングを開始する予定で、性急にプロモーションを行う計画はないと言う。(BT:7/9)
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