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1998-07-10 ArtNo.15649
◆<星>エクソンUS$20億石化プロジェクトを予定通り着工
【シンガポール】エクソンの20億米ドル石油化学コンプレックスは今月中に着工され、予定通り2000年第3四半期に完工する見通しだ。
工事を請け負った千代田化工幹部がBT紙に語ったところによると、日揮の埋め立て工事は既に完了し、アイル・チャワン島における現場臨時オフィスの建設が間もなく着手される。その後土木工事が開始され、スケジュール通り、2000年秋までに完成する。プロジェクトに遅れはないと言う。
ロイター通信は、消息筋の言として、エクソンのプロジェクトはまだ着工されておらず、アジア経済危機の影響で着工は1年ほど延期されるとの見通しを報じたが、エクソン社は同報道にコメントすることを控えた。
千代田化工とともに、石化プラント工事を請け負った米国企業MWケロッグのスポークスマンは不在のためコメントが得られなかったと言う。
消息筋がBT紙に語ったところによれば、エクソンはアジア経済の動向を点検後今月、最終的なゴー・サインを出したばかりである。アジア金融危機の影響で、取り分け域内の石油化学市場の状況が悪化しているが、工事が完成する2000年までに市況が回復すると言う見通しに、今のところ変更は加えられていない。このため工事は予定通り着工されており、予想される市況回復時には石化コンプレックスは完成するはずである。しかし、市況悪化がさらに深まるなら、プロジェクトに見直しが加えられる可能性は依然として存在する。しかしそれは製品の市場投入時期に関わるもので、建設工事は続行される公算が大きいと言う。
一方、経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は先週、BT紙のインタビューに対して、モービルの石油化学コンプレックスの誘致交渉を依然続けていると語った。(BT:7/9)
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