1998-07-09 ArtNo.15638
◆<馬>ビナリアン、交渉相手をブリティッシュ・テレコムに鞍替え?
【シンガポール】マレーシア第2のセル式電話会社ビナリアンSdn Bhdは、30億Sドルにのぼる出資協力の交渉相手をシンガポール・テレコム(シングテル)からブリティッシュ・テレコムに鞍替えしたようだ。
消息筋によれば、ビナリアンとシングテルの間でこれ以前に妥結された合意は、今月15日に期限切れになるが、破談になる可能性が大きい。もし破談になればビナリアンはシングテルに7500万Mドルの違約金を支払うことになる。
最近のマレーシアにおけるルールの変更で、外国企業はマレーシアの電気通信会社の最大61%の権益を買収できるようになったが、同権益は5年後に49%に引き下げられねばならない。未上場企業ビナリアンはそのシェアを1株30Mドル以上でオファー、同価格がシングテルとの間でも交渉の中心になっていたようだ。しかし、最近NTTやシンガポール・パワーとコンソーシアムを組織、シンガポールの基本電話及びセル式電話ライセンスを取得したブリティッシュ・テレコムはビナリアン権益買収でも攻勢に転じ、積極的工作を展開して来たと言う。(BT:7/8)
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