1998-07-09 ArtNo.15634
◆<星>内外の企業がジュマボイ一族のスコッツ権益買収に関心
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場スコッツ・ホールディングズの50.6%の権益に、シンガポールの政府系不動産会社ピデムコ・ランド、ブルネイ国王の投資会社ブルネイ・インベストメント・エージェンシー(BIA)、シンガポール最大の上場不動産開発会社シティー・デベロプメント、北米の指導的金融機関等が関心を表明している。
ジュマボイ一族から同取引のファイナンシャル・アドバイザーに指名されたJPモルガン・セキュリティーズ・アジアによると、以上のリストは多くの入札者の中から選ばれた強力な財政基盤を有する真剣な投資家と言う。
スコッツはフラッグシップのスコッツ・ショッピング・センターの他、アスコット及びパーム・コート・ブランドのサービス・アパート・チェーンをシンガポールや周辺諸国に所有している。スコッツを創設したジュマボイ一族は目下法廷で内部紛争の処理を図っている。
今回の権益売却でジュマボイ一族は1億Sドル以上をポケットにすることになる見通しだが、バイヤーは、同買収にともなって発生する公開買付義務を履行するため別途2億~3億Sドルの支出を覚悟せねばならない。(ST:7/8)
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