SEAnews 1998-07-08 ArtNo.15624

【クアラルンプル】多くのソフトウェア・デベロッパーが米国や欧州市場の開拓を目指す中で、今年2月にマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)ステータスを取得した新会社、ソフトウェア・オンラインSdn Bhdはアフリカ、南アメリカ、中国、東南アジア等の新興地域にニッチ・マーケットを開拓する計画だ。
ソフトウェア・オンラインのホン・ファンチョン重役(GM)は、譬えリセッションが全世界に蔓延しても、依然として5年内に目標とする2億8900万Ｍドルの年商を実現できると自信を表明した。
ソフトウェア・オンラインはＩＦＣＡコンサルティングSdn Bhdの完全出資子会社で、親会社はホテル／クラブ、不動産開発、不動産管理、プロジェクト・ベースの企業、政府プロジェクト、教育機関、データ産業向けの情報管理システムの開発を手がけている。ＩＦＣＡは研究開発(R&D)事業に対する税制優遇措置を享受できるＭＳＣステータスを獲得するため昨年7月にソフトウェア・オンラインを設立した。ソフトウェア・オンラインはＲ＆Ｄ業務を専ら手がけ、今やＩＦＣＡの頭脳となっている。
ホン氏によれば、ソフトウェア業界にとって最も重要なのはＲ＆Ｄで、これさえ成功すれば、後はマーケッティングにより現金の流入を確保するだけで済む。このため同社は年間500万ＭドルをＲ＆Ｄに注入する計画で、向こう5年間のビジネス支出は1億5000万Ｍドルと見積もっている。
ホン氏によるとソフトウェア・オンラインは既にマレーシア国内のレジャー・クラブ業界向けマネージメント・ソフトウェア市場の70％、不動産業界向け同市場の85％、建設業界向け同市場の60％、ホテル業界向け同市場の50％のシェアを握っている。
親会社は1991年にＩＢＭマレーシアと組んでＩＢＭワールド・トレード・コーポレーションを設立、同パートナーシップはゴルフ・クラブ等の業界に多くの顧客を獲得したと言う。(NST:7/7)