1998-07-08 ArtNo.15617
◆<星>三菱化学子会社2社、今世紀末までに年商S$20億目指す
【シンガポール】三菱化学の当地子会社ミツビシ・ケミカル・インフォニクス(MCI)とミツビシ・ケミカル・シンガポール(MCI)は、経済危機の最中にも関わらず、その年商を昨年度の1億6700万Sドルと6億Sドルから2000年までに各10億Sドルに拡大する計画だ。
MCIは4000万Sドルを投じてジュロンに設けた有機光導電体(OPC:オーガニック・フォト・コンダクター)工場を6日、正式オープンした。OPCはフォト・コピアやレーザー・プリンター用トナー・カートリッジの主要原料で、目下のところ、生産ライン1本で月間27万ユニットが生産されている。MCIは1600万Sドルを投じて生産ラインをもう1本増設、2000年までに月産60万ユニットを目指す。同社は目下世界のOPC市場の15%のシェアを占めているが、その時までに20%に拡大する計画だ。来年の同工場の年商は3000万Sドルと見込まれている。
MCIはシンガポールに7000万SドルのCD-レコーダブル・プラント、4億5000万Sドルのディスク・メディア・プラントを擁し、新工場の完成により、累積投資額は5億6000万Sドルに達した。
MCI幹部によると、OPCもデータ記憶装置も米国(50%)/欧州(25-30%)に輸出されているため、アジア通貨危機の影響はそれほど大きくない。欧米市場の需要は堅調で、2000年の年商10億Sドルの目標達成はそう困難ではない。ディスク・ドライブ産業の市況回復の時期は依然不透明だが、既存顧客の需要は依然旺盛と言う。(ST,BT:7/7)
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