1998-07-07 ArtNo.15613
◆<印度>Jisco、ティッセンとの亜鉛鋼板取引キャンセル
【ムンバイ】ドイツの鉄鋼会社ティッセンはJindal Iron & Steel Co(JISCO)との7500万米ドルの輸出証券化取引をキャンセルした。
JISCOは6万トンの亜鉛メッキ鋼板の輸出を予定していたが、今回のキャンセルは、その実JISCOの為替変動に伴う損失を防止するための措置と言う。インドの5月11日の核実験以来ルピー相場は9%下降しており、取引を実行したなら、JISCOは多額の損失を避けられなかったと見られている。JISCOは現在の不透明な市場動向からティッセンが改めて契約を結ぶとは考えられないとしている。
Jiscoはインドで輸出証券化方式の採用を試みた2番目の企業で、これ以前にはEssar SteelがCMCとの間で2件合計3億3500万米ドルの取引を行っている。(ET:7/6)
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