SEAnews 1998-07-07 ArtNo.15601

【シンガポール】シンガポールのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、シングネットは先週金曜、国際的な企業内ネットワークを手軽に構築できるＶＰＮ(ﾊﾞｰﾁｬﾙ･ﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄ･ﾈｯﾄﾜｰｸ)に関するセミナーを催したが、予想の3倍にのぼる300社が代表を派遣、ＶＰＮに対する旺盛な需要を窺わせた。
今回のセミナーはシングネットのＶＰＮサービス“インターネット・ローミング・サービス”のプロモーションを兼ねて開かれたもので、同サービスを利用すれば、企業は海外のオフィスや駐在員との間の低コストなネットワークを容易に構築できる。シングネットによると、海外旅行中の社員の本社と通信コストは最大92％、海外オフィス(通常は専用ﾘｰｽ回線を利用)とのそれは同80％カットできる。
しかし一部の参会者は、確かに安全な通信手段であることは理解できたが、信頼度に関しては納得の行く説明が得られなかったと語った。シングネットの国際インフラのアレンジを引き受けているＧＲＩＣコミュニケーション・アジア・パシフィックの幹部は、この点に関して、シングネットの契約者が通信インフラの完備していない国に旅行するなら、ＶＰＮのサービスの質は低下せざるを得ないことを認めた。(BT:7/6)