SEAnews 1998-07-06 ArtNo.15591

【クアラルンプル】マレーシアの今年初5ヶ月の貿易黒字は162億Ｍドルと、昨年同期の4億8500万Ｍドルから大幅に拡大した。
統計局が4日発表したところによれば、同期には輸出が40.5％増の1150億Ｍドルをマークしたのに対し、輸入は20.8％増の988億Ｍドルにとどまった。
一方、5月には過去最高の38億Ｍドルの黒字が記録され、前月の36億Ｍドルや昨年同月の1億5620万Ｍドル、そして今年3月に記録されたこれ以前の最高記録の37億2260万Ｍドルも上回った。5月の輸出成長率は31.1％と、輸入成長率10.3％の3倍に達した。
年初5ヶ月の輸出を品目別に見ると、電気／電子製品輸出は、昨年同期比45.4％増の593億Ｍドルで、総輸出の51.6％を占めた。中でも集積回路(IC)輸出が49.7％増の168億Ｍドルに達し、電気／電子製品輸出の28.4％を占めた。
パーム油輸出は、量的には2.3％の微増にとどまったが、ＦＯＢ価格の65.7％アップに支えられ、65億Ｍドルをマークした。パーム油輸出は総輸出の5.7％を占め、第2の輸出品目の座を維持した。
液化天然ガス(LNG)輸出も、量的には4.6％減少したが、やはりＦＯＢ価格の47.2％アップに助けられ、輸出額は40.5％増加、総輸出の3.3％を占めた。原油輸出は15.6％増の34億Ｍドルをマークした。
年初5ヶ月の輸入の内訳は、中間財輸入が26.7％増の683億Ｍドル、資本財輸入は8.3％増の172億Ｍドル、消費財輸入は6.3％増の55億Ｍドルだった。(STAR,LZ:7/5)