1998-07-04 ArtNo.15574
◆<星>過去最低マークした不動産投資販売が下半期に回復も
【シンガポール】シンガポールの不動産投資販売は、銀行界の融資引き締めも有って過去最低レベルに落ち込んでいるが、下半期には回復も予想されている。
シンガポール不動産開発業者協会(REDAS)が2日主催したセミナーの席上、明らかにされたREDASの統計によれば、今年第1四半期の不動産投資販売は7400万Sドルと、昨年同期の17億Sドルから激減、今年4-6月の間の3億3000万Sドルを加えた上半期のそれも4億400万Sドルにとどまり、昨年同期の49億Sドルを92%下回った
しかし不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)幹部によると、今年後半には不動産投資販売が活発化する可能性がある。これは景気の引き続く後退で、一部の企業が手持ち不動産を売却して、財務再編を強いられる可能性が有る一方、値下がりに乗じて安い買い物を目指す、米国やその他のアジア以外の国の投資家が殺到する可能性があるためと言う。
一方、REDASのダニエル・テオ会頭によると、民間住宅価格はピークの1996年第2四半期に比べると既に40%値下がりしており、同領域に関してもバイヤーが市場に復帰する可能性が予想されると言う。(BT:7/3)
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