1998-07-04 ArtNo.15572
◆<星>CRI/Criterion、S$2500万追加投資
【シンガポール】シェルが主要な出資パートナーを務めるCRI/Criterionマニュファクチュアリングは、アジアの石油精製施設や石油化学施設へのサービスを強化する狙いから、トゥアスの接触分解施設への投資を5000万Sドルに倍増させるとともに、数年内にさらに5000万~7000万Sドルを投じて原料製造工場を設ける可能性も検討している。
シェルUSAの完全出資子会社CRIインターナショナルとやはりシェルが出資する世界最大の触媒会社クリテリオン・カタリスト・カンパニーの合弁になるCRI/Criterionマニュファクチュアリングは2日、400万米ドル(S$680万)を投じて設けたCAT catalyst presulfiding plantの開所式と800万米ドルを投じて建設する触媒研究センターの起工式を催した。これらの投資を含めると、同社のシンガポールへの累積投資は5000万Sドルに達する。同社は既に製油/石油化学業界のために触媒の生産/再生/硫化等を手がける東南アジア唯一のワンストップ・センターになっている。
石油産業のダウンターンで触媒の需要も10~30%下降、取り分け東南アジアと韓国の需要が低迷しているが、一部の製品は南アメリカや中東に新市場を見出している。
建設が計画されている新工場では、触媒原料の酸化アルミナの製造が予定されており、1999年半ばから生産が開始される可能性もある。しかし市況低迷の折から目下、そのタイミングを慎重に測っていると言う。(BT,LZ:7/3)
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