1998-07-03 ArtNo.15562
◆<馬>国民、経済危機乗り切りでは副首相を信頼:世論調査
【香港】マレーシア国民大学(ユニバーシティ・クバンサアン・マレーシア)のオスマン助教授が最近インターネットを通じてマレーシア国民のアンケートをとったところ、アンワル副首相が経済危機乗り切りのリーダーとして適任と回答したものが大多数を占め、マハティール首相が適任と回答した者は少数にとどまった。
香港の英字誌アジア・ウィーク最新号に掲載された関係調査報告によれば、大部分(88.6%)の回答者が今回の危機が通貨投機者により引き起こされたとは見ておらず、汚職/閨閥の弊害や金融制度の不透明も深刻視されている。
オスマン助教授によると、調査は2度にわたって行われ、第1回目の回答者は81人、第2回目の回答者は60人だった。第1回目の回答者の3分の2は会社員で、残りは学者/企業家/公務員等。2回の調査を通じて80%の者が如何なる政治派閥にも属していないと回答した。
首相と副首相の経済危機克服策に大きな相違は有るかとの質問には70%の者が「有る」と回答、正副首相の政策に対する意見の相違はマレーシア経済の回復を損なわないかとの質問には73.7%の者が「損なう」と答えた。
また汚職等の問題について5点法(0問題無い/5最も深刻)により採点を求めたところ、汚職4.14、閨閥4.03、金融制度の不透明度3.87、杜撰な企業管理3.86、政府の経済危機克服策の矛盾3.79と言った評価がなされた。
2回目の調査で、やはり5点法(5満足/3不満/1最悪)により、指導者の経済危機克服面でのパフォーマンスに採点を求めたところ、マハティール首相2.53、アンワル副首相3.58、ダイム政府経済顧問(現総理府相)2.55と言った採点がなされた。
経済危機克服の面で最適な指導者は誰かとの質問では、マハティール首相を支持したものが16.7%にとどまったのに対して、アンワル副首相を支持者は64.6%を占めた。またダイム氏の支持者は6.3%だった。
マレーシアが現在の危機を克服するには、政治改革を必要とするかとの質問には、65%が「必要」と答えたと言う。(LZ:7/2)
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