1998-07-03 ArtNo.15560
◆<星>労働者手取り給与、向こう12ヶ月間に2%ダウン
【シンガポール】シンガポールの労働者の手取り給与は、低調な年次昇給とボーナスの縮小で向こう12ヶ月間に2%の下降を見る見通しだ。
レミュナレーション・データ・スペシャリスト(RDS)の調査によれば、昨年の管理職ボーナス(可変給)は平均1.7ヶ月、非管理職のそれは平均1.6ヶ月で、これに年次昇給を加えると、年間給与は管理職14.6ヶ月、非管理職14.7ヶ月となる。
しかし今年のボーナスは管理職も非管理職も1ヶ月分にとどまる見通しで、昨年比5%ダウン、基本給が3%アップしても、通年で2%の手取り給与の減少を招くことになる。
今年第1四半期に行われた調査では、調査対象企業101社の半数が4.8~4.9%の昇給を予定しているものの、残りの半数は3%の平均にも達せず、一部の企業は凍結、他の企業は減給も予定している。
向こう6ヶ月の業況に楽観的見通しを抱く者は、昨年第4四半期の22%から19%に下降した。とは言え大部分の企業は域内経済の長期見通しには楽観的見方を保っていると言う。(ST,BT:7/2)
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