1995-05-11 ArtNo.1553
◆<星>民間住宅市況、第1四半期も低調に推移:都市再開発局
【シンガポール】今年の第1四半期に取引された住宅価格は昨年第4四半期に比べ僅か2.7%の上昇に留まった。
都市再開発局(URA)が8日発表したところによると、過去4年間に3倍に値上がりした民間住宅価格は、昨年第4四半期(2.3%アップ)以来、横這い状態を呈している。第1四半期の上昇率をカテゴリー別に見ると、一戸建ては1.1%、セミデタッチは1.9%、テラスハウスは3.7%、アパートは5.5%、コンドミニアムは2.2%となっている。抵当融資金利の上昇と証券市場の低迷が民間住宅市況にも影響を及ぼしており、特に過去数カ月間に売り出されたプロジェクトの成績が不振なことから、業界関係者はこうした低迷状態が今年一杯持続するものと見ている。今年第1四半期に所有権の変更が登記された民間住宅も2258戸と、昨年第4四半期に比べ45%減少した。一般に第1四半期の取引は低調だが、昨年同期に比べても、市況冷却の趨勢が窺える。特に土地付き物件の不振が顕著で、今年第1四半期の登記件数393件は、94年同期の471件はまだしも、93年同期の828件を大幅に下回った。またアパートとコンドミニアムのそれも1865件と、過去2年来の最低を記録した昨年同期の1734件を若干上回ったものの、一昨年の2954件を大きく下回っている。(ST,BT,LZ:5/9)
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