1998-06-30 ArtNo.15522
◆<印度>アルミ二次生産者、アルミ・スクラップ輸入関税に抗議
【ムンバイ】アルミニウム生産者らは、アルミ・スクラップとスチール・スクラップ輸入に対する矛盾する関税政策に不満の声を高めている。
最近発表された1998/99年度予算案に盛り込まれた関税措置の下、昨年のスチール・スクラップに続き、ステンレス・スチール・スクラップの輸入関税も10%から5%に引き下げられ、その一方で冷間圧延鋼の輸入関税が引き上げられた。これらの措置は国内における鉄鋼産業の付加価値活動を保護・奨励するものとされている。
しかしアルミ業界においては上流部門の一次生産者のみが保護され、二次生産者の付加価値活動にはかえってハンディキャップが課されている。4%の特別追加関税も含めるとアルミ・スクラップの実効輸入関税は31.68%に達し、これに対してスチール・スクラップのそれは15.89%に過ぎない。しかもアルミ・スクラップを利用すれば、一次生産の僅か5%の電力消費で、アルミニュームを再生できる。このためインディアン・アルミニウムに率いられる下流部門アルミ生産者は、政府に対して諸外国同様アルミの再生利用を奨励するよう圧力をかけていると言う。(IE:6/29)
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