1998-06-30 ArtNo.15521
◆<印度>道路建設への外資誘致で為替リスク・カバーも
【ニューデリー】運輸省は道路事業に対する外国直接投資(FDI)を促すため、為替リスクをカバーすることを総理府に提案した。
消息筋によれば、インフラ部門への民間投資拡大を重視するインド人民党(BJP)政府は、運輸省の提案を真剣に検討している。BJP政府のインフラ部門への民間投資誘致は、何ら成果を上げておらず、加えて経済制裁問題で国際機関の援助獲得も困難になったことから、政府は政策の見直しを迫られている。
最近のルピー相場の下降で、外国投資家は益々道路事業を敬遠するようになっているが、運輸省はこれ以前から為替リスクの25%までを補償する可能性を研究していた。しかし今回の提案には具体的方策は含まれていない。
また運輸省は外国投資家の出資率には変更を加えることは考えていないようだ。目下のところ外資の出資率が74%までのプロジェクトは自動認可方式で処理され、外資が100%出資する際はケース・バイ・ケースで処理されていると言う。(ET:6/29)
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