SEAnews 1998-06-30 ArtNo.15515

【シンガポール】マイクロソフト・シンガポールは域内経済のスローダウンに関わらず、目標を上回る成長を遂げている。
マイクロソフト・シンガポールのSaw Ken Wye重役(MD)によると、今年6月期の通年の目標は通貨危機以前に立てられたものだが、超過達成された。最大の成果はウィンドウズＮＴの売上が予想以上の好調な伸びを見たこと。ＩＢＭのロータス・ノーツは長期にわたりビジネス市場をリード、昨年10月に同氏がマイクロソフト入りした当時も依然として、シンガポール政府への契約で、マイクロソフト・エクスチェーンジはノーツに先を越された。しかし今年度の売上の伸びは、エクスチェーンジもシンガポール市場で他社を陵駕したことを物語っていると言う。
先週金曜に催されたウィンドウズ98の発売記念記者会の席上、ソー氏が明らかにしたところによると、フォーチュン米国企業番付トップ50社中30社がマイクロソフトのエクスチェーンジ・サーバーを使用、ノーツのユーザーは11社にとどまった。
ソー氏によるとこうした潮流はシンガポールでも顕在化しており、今年3月、マイクロソフトはシンガポール・テレコムに7000シートを販売した。またシンガポールの主要銀行は1行を除き、全てエクスチェーンジを使用している。
一方、ウィンドウズ98はウィンドウズ95を上回る売れ行きが見込め、同社にとって実質的競争者は今や海賊版のみとなっている。すでにシムリム・スクエアやペニンシュラ・プラザでは海賊版ウィンドウズ98のＣＤ－ＲＯＭが18Ｓドルで販売されている。しかし発売日の行列から見て、ウィンドウズ98の真価を知る消費者は18Ｓドルではなく、98Ｓドルを払って本物を購入する方を選んだと言う。(BT:6/29)