1998-06-30 ArtNo.15514
◆<星>シングネット、初のS$1千万利益計上
【シンガポール】シンガポール・テレコム傘下のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、シングネットは、今年、法人化して以来4年目にして初めて1000万Sドルの利益を計上する見通しだ。
シングネットのリョン・シンルン主任によると、本来ならもっと早く利益を計上できたはずだが、設備/機材に継続して多額な投資を続けたため、黒字転換に4年を要した。しかし今年の1000万Sドルの利益見通しは控えめな数字で、2000年には、ほぼ1億Sドルの売上と1500万Sドルの利益が見込める。
シンガポール最古参ISPのシングネットは、これによりライバルのパシフィック・インターネットとともに、世界の数少ない黒字経営ISPとなる。もう1社のISP、サイバーウェイもチア・チェンポー同社重役(GM)によると、黒字経営の軌道に乗りつつあると言う。
アナリストによると、ISPは低料金から比較的収益性の低いビジネスに属し、移動電話の利幅が30%にのぼるのに対して、ISPのそれはローティーンと見られている。シンガポールには現在ダイアル・アップ契約者が約30万人存在するが、シングネットの契約者ベースは過去4年間に年率141%の成長を遂げてきた。
同社によると競争は厳しいものの、向こう数年も堅調な成長が見込める。シングネットは、今週水曜から他社を11~37%下回る新料金制を導入すると発表したが、パシフィック・インターネット幹部はもちろん対抗措置を講じるとしている。シングネットの値下げは3年ぶりのこと。(ST,BT,LZ:6/29)
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