1998-06-29 ArtNo.15501
◆<馬>金融機関法定準備率を8%に引き下げ
【クアラルンプル】金融機関に義務づけられた法定準備金率は7月1日より8%に2%ポイント引き下げられる。
中央銀行が26日発表したところによれば、これに伴い銀行体系に80億Mドルが環流、商業銀行の平均基準貸出金利(BLR)は12.30%から12.09%に下降、金融会社のBLRも0.27%ポイント引き下げられる。
しかし中央銀行がインターバンク市場介入の目安とする3ヶ月もの銀行同業間金利は11%に維持される。
これは、通貨供給と貸出の伸びが顕著に鈍化し、第1四半期の経済成長がスローダウンしたことや、健全なMドル相場を維持する必要を配慮したのに伴う措置である。しかし4-5月のインフレ率は5.5%と、安定している。
SRRの引き下げは、国内経済が急速に失速するのを防ぐとともに、今年に入って以来発表されたマクロ経済の目標を達成するための一連の措置の一環と言う。
アナリストらは金融機関の業務処理コストを賄うための2.5%のマージンも1.8%に縮小される可能性があると予想、そうなればBLRは11.39%のレベルまで下降すると見通している。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:6/27)
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