1998-06-29 ArtNo.15496
◆<星>5月の製造業生産4.5%ダウン
【シンガポール】シンガポールの5月の製造業生産は電子部門の9.6%の急落に祟られ、4.5%のマイナス成長を記録した。
経済開発局(EDB)が26日発表したところによれば、見直し後の4月の数字も電子部門の4.4%のマイナス成長に足をとられ、僅か2%の成長にとどまった。これにより年初5ヶ月の製造業生産は、第1四半期の平均6%から3%の伸びに鈍化、電子部門は0.4%のマイナス成長に陥った。
シンガポール製造業生産の45%の比重を占める電子部門の5月の生産高は、コンピューター周辺機器及びプリント基板アセンブリー(PCBA)を除き、主要サブセクターがいずれもマイナス成長をマークした。需要軟化がPC(パソコン)/通信機器の生産を下降させ、過剰供給の持続がディスク・ドライブの生産を鈍らせた。また消費用電子製品の下降局面にも改善は見られなかった。
石油精製/石油化学/薬品/特殊化学から成る化学部門の成長率は、3月、4月の25~30%の成長を大きく下回る4.9%に鈍化した。これにより年初5ヶ月の化学部門の成長率は14.1%となった。
精密/プロセス/輸送機器関連工学部門の成長率も3月の12%、4月の6%から0.6%に鈍化した。特に製造業生産の11%に貢献する精密エンジニアリング部門は5月に12%近い落ち込みを見た。年初5ヶ月の工学部門成長率は9.2%に鈍化した。(ST,BT,LZ:6/27)
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