1998-06-26 ArtNo.15472
◆<馬>AIC、自動車から半導体にシフト、不動産事業は売却
【クアラルンプル】AICコーポレーションBhd(旧社名オートインダストリーズ・コープ(AIC)Bhd)は、これまで中核としてきた自動車部品製造や不動産開発から付加価値製造ビジネス、取り分け半導体製造事業に力を集中する計画だ。
AICのシャリプ・ハミド会長が24日の年次総会後語ったところによると、同社はこれまでにクリムの半導体組立/検査施設に7800万Mドルを投入したが、さらに1億Mドルの追加投資を予定している。
目下1週間にプラスチック・リーディッド・チップ・キャリア(PLCC)250万ユニットが製造されているが、第1期拡張計画の下、先ず5000万Mドルを投じ、来年第1四半期までに生産量を600万ユニットに拡大する。第2期拡張計画ではさらに5000万Mドルが投じられ、2000年までに1週間の製造能力を1200万ユニットに倍増させる。製品は100%米国に輸出される。
1997年12月期の営業額は1億3400万Mドルと、前年比5.9%アップ、税引き前利益は1520万Mドルから2030万Mドルに33.6%増加した。自動車部門と半導体部門が同税引き前利益に66%と41%貢献したが、1998年度には自動車部門のシェアが15%に縮小、半導体部門のシェアが60%に拡大する見通しだ。また金属/プラスチック部門の利益も僅かに増加するものと予想される。
1997年度に20万Mドルの損失を出した不動産部門は処分する計画で、AICはスラゴール州ウルクランの8haの土地の買い手を物色している。(NST,STAR:6/25)
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