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	1998-06-26 ArtNo.15466 
	◆<星>データ・サービスがシングテルの第2の収入源に 
	【シンガポール】インターネット・アクセス等のデータ・サービスが、2002年までに移動電話ビジネスに替わって、シンガポール・テレコム(シングテル)の国際電話事業に次ぐ第2の収入源になる見通しだ。 
  米国の証券会社モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッターの最新報告書によれば、移動電話ビジネスからの収入は、第3の移動電話会社スターハブが2年後に業務を開始するのに伴い大幅な成長鈍化を見るものと予想される。 
  一方、データ・サービスの中では、インターネット・アクセス・サービスがグループ業績に大く寄与するものと見られる。同ビジネスは過去2年、年率200%以上の成長を遂げてきた。シンガポールでは人口100人当たり9人がインターネット・サービス契約を結んでおり、香港の7人を上回る。しかし米国の12人にはなお及ばない。シングテルのダイアルアップ・インターネット・サービス収入は現在の8000万Sドル(予想)から1999年の1億Sドル、2001年の2億3000万Sドルに拡大するものと見られる。 
  またADSL技術を用いた高速Magixサービスの収入も2001年には2500万Sドルに達する見通しだ。これに引き替えシンガポール・ケーブルビジョン(SCV)の高速ケーブル・サービスの見通しはそれほど芳しくない。 
  シングテルの170万回線の電話網の内88%がADSLに対応しており、残りの12%も向こう12ヶ月以内にアップ・グレードされる。これに対してSCVのケーブル網は70万世帯をカバーしているだけで、内SCVと視聴契約を結んでいるのは12万5000世帯に過ぎない。加えてSCVの大部分の顧客はホーム・ユーザーで、法人顧客をメインとするMagixに比べ、オペレーターの収益への寄与は小さいものと見られる。(ST:6/25) 
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