1998-06-25 ArtNo.15456
◆<馬>ダイム前蔵相、閣僚に返り咲き
【クアラルンプル】久しく中央政界の前線から退いていたダイム・ザイヌディン前蔵相が、特別任務担当総理府相として閣内に復帰した。
総理府が23日発表した声明は、ダイム氏が就任した新ポストの具体的な職掌に触れていないが、アナリストらは、アンワル副首相の蔵相としての活動が牽制され、マレーシアの経済政策にも変化が生じる可能性を予想している。
ダイム氏の内閣復帰は域内経済危機が発生した当初から噂されてきたもので、特にマハティール首相が国際通貨基金(IMF)方式の金融通貨政策に強い懐疑を表明する中で、その日の近いことが予想されていた。
マハティール首相は、公けに「マレーシアは別の方式を採用することを検討している」と語り、政府が銀行の不良債権を接収したチリや資本の流出に逆奨励措置を導入したスロバニア方式を採用する可能性を示唆していた。
総理府の発表によれば、同時にTan Sri Kasitah Gaddam氏が土地協同組合開発相に就任した。(STAR:6/24,ST,BT,LZ:6/25)
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