SEAnews 1998-06-25 ArtNo.15451

【シンガポール】シンガポール政府は予算外の景気刺激措置を来週月曜、国会に上程する。
ビジネス・ウィークが23日主催した第8回年次アジア・リーダーシップ・フォーラムの席上、ジョージ・ヨー情報芸術相兼第二通産相が語ったところによると、景気刺激措置の重心は呼び水式景気浮揚や需要喚起よりも、業界の困難克服支援に置かれる。
第2四半期の初歩的な統計数字は成長力の持続的減退を示しており、今年通年の成長見通しは下方修正する必要がある。しかしながら今のところマイナス成長に陥る可能性は少ない。
シンガポールは対外債務もなく、金融体系はアジア諸国の中で最も強力な部類に属するが、依然として域内経済危機の脅威に晒されている。また政府が如何なる措置を講じても、域内経済危機の影響を完全に遮断することはできない。1985－86年のリセッションとは異なり、今回の景気後退は外的要因によるもので、政府のコントロールの範囲を超えていると言う。(ST,LZ:6/24)