1998-06-23 ArtNo.15427
◆<馬>国内銀行システムからM$320億流出:副首相
【クアラルンプル】昨年5月以来200億Mドルの資金が国外に逃避した他、120億Mドルの銀行預金が引き出された。
アンワル副首相兼蔵相が21日催された与党統一マレー国民組織(UMNO)全国大会の閉幕式で語ったところによると、この結果国内銀行体系から合計320億Mドルが流出したことになり、国内銀行はローン提供資金にも窮している。もし金利を引き下げれば、当然より多くの資金が流出することになる。
アンワル副首相は、席上、金利問題に関して自分とマハティール首相の立場に相違はないと改めて強調した。同s相によれば、首相は預金金利には触れておらず、両者が共に問題にしているのは、有効貸出金利である。目下のところ有効貸出金利は15%だが、基準貸出金利が11%であることから、前者を13%までは引き下げることができるはずである。この点についてはメイ・バンクも実行可能なことを確認している。
副首相は、ここで、「しかし全ての銀行がそうするとは思えない」と述べ、貸出に積極的な複数の銀行とともに、消極姿勢をとる銀行の例として東京銀行とパブリック・バンクに言及した。パブリック・バンクの預金の伸びは僅か1.6%だが、同行は改善に努めることを約束したと言う。(STAR,BT,LZ:6/22)
|