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1998-06-22 ArtNo.15421
◆<印度>Vikram、海綿鉄年産能力を90万トンに拡大
【ムンバイ】Aditya Birlaグループの旗艦Grasim Industriesは、鉄鋼事業子会社Vikram Ispat(VI)の直接還元鉄(DRI)製造ラインの試運転を開始、海綿鉄の製造能力を年間90万トンに拡大した。
これによりVIは世界最大のシングル・モジュールHBIプラントとなり、また同一のリアクターからDRIとHBI(ホット・ブリケッテッド・アイアン)を同時に製造する世界唯一の製鉄所となった。酸素注入プロセスによりガスの消費が大幅に削減され、海綿鉄の製造能力は20%拡大される。
昨年90クローを輸出したVIは、今年、台湾のチャイナ・スチール・コーポレーションに11万MTのHBIを納入、これだけで75クローの輸出収入を見込んでいる。目下中国、台湾、韓国、フィリピン、イタリー、インドネシアに製品を輸出しているVIは、輸出量の一層の拡大を予定している。VIは現在、国内HBI需要の40%と国際需要の20%に応じており、今世紀末までに世界の主要プレーヤーになる計画だ。
VIの1997/98年度のHBI生産量はプラントの計画的操業停止により前年の710万トンから670万トンに減少したものの、親会社Grasimインダストリーズの売上は25%増の422クローをマークした。
第4ディスチャージ・ラインと酸素注入システムの増設により、VIのHBI/DRI生産業務の柔軟性は今後一層高まる見通しだ。
Grasimの海綿鉄輸出は昨年110%拡大を見、インドの海綿鉄輸出の80%を占めた。同社は必要な鉄鉱石の80%をBailadila鉱山から得ることにより、コストと輸入依存を軽減している。(IE:6/20)
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