1998-06-22 ArtNo.15415
◆<馬>精密工学会社エン・テク、通貨危機に乗じて事業拡張
【ペナン】ペナン拠点の半導体/コンピュータ周辺機器部品/ディスク・ドライブ(HDD)関連精密工学企業、エン・テクノロジー・ホールディングズBhd(ETHB)は、域内経済のスローダウンに関わらず、今年も堅調な売上の伸びを予想している。
ETHBのアルフレッドE.L.テー重役(MD)によると、域内市場シェアの拡大、ローカル通貨軟化のメリット、コスト削減措置等から、以上の目標は達成可能である。HDD業界や半導体産業の様相は日に日に変化しているが、同社はそのポジションに絶えず調整を加え、こうした潮流に乗じることにより成長基調を維持する計画だ。
ETHBは最近中国とフィリピンにコンピューター部品の製造を手がける子会社を設けたが、これら子会社は1997年12月期のグループ純益に既に42%貢献している。ETHBの税引き前利益は1996年の617万Mドルから97年の1243万Mドルにアップ、グループ営業額は3751万Mドルから7029万Mドルに倍増した。親会社レベルの税引き前利益も268万Mドルから514万Mドルに拡大している。
同社はフィリピンにおける事業の一層の拡張を図っており、今年だけで800万~1000万Mドルの再投資を予定している。営業額の大きな部分が米ドル建てのため、ローカル通貨の軟化は、同社に有利な条件となっている。ちなみにミレニアム・バグには50万~100万Mドルの予算を組んで対応策を講じると言う。(NST:6/20)
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