1998-06-22 ArtNo.15411
◆<星>成長鈍化は必ずしもリセッションを意味しない:首相
【シンガポール】今年と来年の経済経済成長が、域内通貨危機の影響で鈍化することは避けられないにしても、シンガポールが今年リセッションに陥るとは限らない。
ゴー・チョクトン首相は20日催されたタングリン・コミュニティー・センターの改装工事落成式の席上、以上の考えを語った。首相によると一部のアナリストはシンガポール経済が今年リセッションに陥ると見ているが、現状でリセッションを予想するのは時期尚早の嫌いがある。とは言え、今後円が一層値下がりし、東南アジアだけでなく、中国、米国、欧州にも圧力を及ぼすなら、第2の通貨危機が発生する可能性も否定できない。
いずれにしても、シンガポールには選択の余地がなく、ひたすら環境に順応し、必要な調整を行い、将来の挑戦に備えねばならない。政府は教育、訓練、港湾/空港等への投資を拡大するとともに、金融サービス/製造業の優勢を維持し、次の景気回復の波に乗る準備を整えると言う。(LZ.ST:6/21)
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