1998-06-22 ArtNo.15408
◆<星>テキサス・インスツルメンツ、IC工場閉鎖し600人解雇
【シンガポール】米国の半導体チップ・メーカー、テキサス・インスツルメンツ(TI)はカンプン・ウビ工場におけるディスク・ドライブ(HDD)/セル式電話用集積回路(IC)の製造/検査業務を台湾及びマレーシアに移転するのに伴い、同工場の従業員600人全員を解雇する。
TI社が19日発表したところによれば、完全出資子会社シリコン・システムズ・シンガポール(SSS)のウビ工場閉鎖は、世界的規模での3500人整理計画の一環で、同社はこれにより年間2億7000万米ドルのコストを節約できる。
ウビ工場の製造/検査業務の台湾/マレーシアへの移転は、生産の効率化とコスト競争力の強化を目指したもの。世界的な設備過剰から同工場の稼働率は60~70%のレベルに低下していた。一方、マレーシアにおける検査施設と台湾の製造施設は、ウビ工場のそれを上回り、設備能力にゆとりも存在する。
ウビ工場の労働者は今年末までに2乃至3段階に分けて解雇され、その間に製造/検査業務の移転も完了する。これに伴いウビ工場の賃貸契約は解消される。解雇補償の詳細は未定だが、シンガポールの慣行に基づいて行われ、再就職の斡旋も行われると言う。(ST,BT,LZ:6/20)
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