1998-06-20 ArtNo.15393
◆<星>ウェスタン・デジタル、週3日操業で不況乗り切り
【シンガポール】ディスク・ドライブ・メーカー、ウェスタン・デジタルは、先週、6月期四半期の損失がアナリストらの予想を遙かに上回ると警報を発したが、来月はチャイチー工場の操業を週5日から3日に短縮する。
デスクトップ・ドライブの製造を手がけるチャイチー工場は今月初めに439人を解雇したばかり。ウェスタン・デジタル・シンガポールのスポークスマンによると、操短は生産削減計画の一環で、同時に一層の解雇を回避する方策でもある。ハイエンド・ドライブの製造を手がけるトゥアス工場も7月は2日間操業を停止する。しかし同スポークスマンは生産削減の具体的数字は明らかにしなかった。
今月末時点の同社の全世界における雇用総数は1万3000人で、昨年11月当時を22%下回る。チャイチー工場には目下4100人、トゥアス工場には1300人が就業しており、新たな人員削減は計画されていないと言う。
国際HDD市場は設備過剰に悩まされており、主要メーカーのシーゲート、クアンタム、ウェスタン・デジタルの市場シェアが縮小している反面、マクスター、富士通、サムソン等の比較的小規模メーカーが急速にシェアを拡大している。ウェスタン・デジタルの世界市場シェアは12月期四半期の17%から3月期の15%に後退している。(BT:6/19)
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