SEAnews 1998-06-19 ArtNo.15380

【シンガポール】シンガポールの石油精製会社は原油価格の下降で精製マージンの改善を見ているが、原油精製を拡大する動きは出ていない。
シンガポールの石油会社の精製マージンは5月末以来赤字に陥っていたが、1週間前に黒字に転換、今ではバレル当たり1米ドルに達している。ロンドン国際石油取引所におけるブレント原油のバレル当たり価格は火曜には14米セント・アップし、12.72米ドルとなったが、これは2週間前に比して2ドルも下回っている。これに対して軽油価格は同期にバレル当たり40米セント下降したに過ぎない。原油価格は6月8日以来持続的に下降している。
シンガポール・シェル・スポークスマンによると、同社のブコム島の日量5万9000トンの製油施設は、目下5万3000～5万50000トンのレベルで操業している。依然としてフル操業には至っていないが、5月末時点の日量4万9000～5万4000トンのレベルを上回っている。
エッソも日産2万3000トンの製油施設を依然としてキャパシティー以下で操業させている。(BT:6/18)