1998-06-19 ArtNo.15376
◆<星>モルガン・スタンレー、アジア・ファンド部門再編
【シンガポール】投資顧問会社、モルガン・スタンレー・アセット・マネージメント(MSAM)は、シンガポール・オフィスの再編を図っているもようだが、同社スポークスマンはやり手ファンド・マネージャーと評されてきたチン・イエンワ女史の退職説を否定した。
MSAM会長を務めるチン女史と複数のポートフォリオ・マネージャーが退職するとの噂が、ここ数日取り沙汰されてきた。チン女史は目下休暇中だが、モルガン・スタンレイ筋は、チン女史は依然として同社の社員であるとしている。
今年2月にMSAM専務取締役(MD)から会長に昇格したチン女史は、最近ダウ・ジョーンズ・ニュース・ワイヤーのインタビューに対してMSAMがシンガポールで管理する資産は32億米ドルに、1年前に比べ45%縮小したとするとともに、目下同社はリスク・コントロールに取り組んでおり、冒険的投資からは手を引いていると語っていた。
それによると、MSAMシンガポールのファンドは専らアジアを対象にしたもののため、アジア銘柄への投資を続けてきた。このため域内資産の急落で甚大な打撃を受けたと言う。(BT:6/18)
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