SEAnews 1998-06-17 ArtNo.15348

【シンガポール】米国と日本は手を携えて円の急落を防止すべきだが、米ドルが急落するような事態も回避せねばならない。米ドル相場の引き下げを云々すれば、ニューヨーク証取の株価を急落させ、一層深刻な災難を招く恐れがある。
リー・クアンユー上級相は先週火曜ニューズウィークのインタビューに対して以上の考えを語った。それによると円安とドル高はコインの裏と表のようなもので、現在米ドルは全ての通貨に対して強化している。このため東アジアの資金の多くがニューヨークに吸い上げられ、ニューヨークの株価と米ドルの一層の上昇を生じさせていると言う。
一方、経済危機下のアジアに対して西欧が経済支配を図るなら再び解放のためのゲリラ戦が生じるとのマハティール首相の発言に関して意見を求められたリー氏は、そのような発言は、外国投資家にゲリラ戦を覚悟して地元企業に投資するよう求めるに等しいと指摘した。(ST,LZ:6/16)