1998-06-16 ArtNo.15342
◆<印度>Tiscoのゴパールプル鉄鋼事業、新たな問題に直面
【ブーバネシュワル】タタ・アイアン&スチールCo(TISCO)のオリッサ州Gopalpurにおける冷間圧延事業は、オリッサー都市開発局(OUDD)がRushikulya川からの給水計画に反対を表明したことから、新たな問題に直面している。
Tiscoは製鉄プラントと新タウンシップのために日量6500万ガロンの水を必要とする他、工事期間に別に1日500万ガロンの水を消費することになる。前者はPipalapankaのRushikulya川沿いに貯水池を設けて賄うが、後者はRushikulya川から直接取水する計画だ。OUDDは特に後者に反対している。Rushikulya川からの給水は現在既にBerhampur市の水需要を満たすことができないのが現状で、計画が実行されれば、同市は深刻な水不足に陥ると言う。
Tiscoのゴパールプル・プロジェクトは3年前にナラシマラオ当時首相により起工式が催されて以来、土地収用、貯水池建設、鉄鉱床の埋蔵量不足、港湾建設の遅れ、中央政府の認可、鉄道建設、インディアン・レア・アース所有地の引き取り等、多くの難問に直面し、進捗を見ていない。例えば同プロジェクトには6000エーカーの土地が必要とされるが、州政府はこれまでに3725エーカーの土地を引き渡したものの、残りの土地は影響を受ける住民の反対を受け、収用作業が停頓している。(IE:6/15)
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