1998-06-16 ArtNo.15339
◆<馬>首相、外国投資家の政治干渉に警告
【クアラルンプル】マハティール首相は14日、マレーシアは投資活動を行い正当な利益を上げる外国投資家を歓迎するが、外国投資家が自分自身の利益のみを図り、加えてマレーシアの内政に経済的影響力を行使することは望まないと指摘した。
与党連合国民戦線(NF)青年部がこの日クアラルンプル市内の独立広場で主催した経済危機救援基金募集カーニバルでスピーチした首相は、国民はそれ自身のリーダーを選び、国内政治を運営する能力を備えており、外国投資家はマレーシアの内政に影響力を行使しようと言った考えは直ちに捨てるべきだと言う。
首相はまた国民に対して争乱を起こすものは、自分自身で償いをせねばならないと警鐘した。それによると1969年の5・13暴動の際には、争乱者は破壊対象が自分自身の財物ではないことを理解していたが、現在破壊活動を行うなら結局のところ自分の財産を自分で破壊するに等しい。逆に国民が団結するなら、マレーシアに対する外部からの破壊行為も恐れるに足りないと言う。
タイム・マガジンに最近掲載されたインタビュー記事に関して意見を求められた首相は、「マスコミは言いたいことを言い、我々は思ったことも言えないのが報道の自由か」と反問、「1時間にわたるインタビューにも関わらず、掲載された回答は一部のみで、否定的内容が大部分を占めたが、我々には全文掲載を求める権利もない」と不満を訴えた。(NST,MBT,ST,BT,LZ:6/15)
|
|