1998-06-16 ArtNo.15338
◆<馬>金利引き下げ措置導入:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は14日、銀行貸出金利を引き下げるためのある種の措置を講じることを明らかにした。
この日、与党連合国民戦線(NF)の最高評議会に出席後記者会見した首相は、銀行貸出金利を引き下げる方策はあるはずで、政府は目下、新措置の立案作業を進めているが、敏感な問題なため、具体的に如何なる措置を講じるかを明らかにすることはできないと語った。
アンワル副首相兼蔵相が13日語ったところによると、政府は銀行貸出の成長目標に基づき、優先領域に対する融資を積極的に行わぬ銀行に対しては、そのサービスをカットする方針だ。
政府はこれまでに輸出信用便宜、ロー・コスト住宅プロジェクト、中小企業基金、ブミプトラ企業家基金等のスキームを導入しており、仮に融資目標の実現に消極的な銀行が有れば、これらの銀行がこうしたチャンネルを利用するのを制限し、より積極的な銀行の利用枠を拡大する。同相は既に中央銀行に銀行界の貸出活動をモニターするよう指示したと語った。
一方、ウォン・シーワ副蔵相によると、銀行金融業界の貸付活動をモニターするため最近中央銀行が設けたローン・モニタリング・ユニットは、1-5月に受理した融資問題に関する苦情332件の調査を行ったが、やはり建設業界からの苦情が最も多かった。政府は15万Mドル以下の土地付き住宅のバイヤーに優先的に融資を行うよう銀行界に指示しているが、15万Mドルを超えるものでも、初めて住宅を購入するバイヤーにはやはりローンが提供されると言う。(STAR,ST,BT:6/14,15)
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