1998-06-16 ArtNo.15330
◆<星>第1四半期の域内PC販売、25%下降:データクエスト
【シンガポール】アジア太平洋地域(日本を除く)の今年第1四半期のノートブック・コンピューターを含むPC(パソコン)販売は28億米ドルと、昨年同期の35億米ドルを25%下回った。
市場調査会社データクエストの最新報告書によれば、アジア太平洋地域の主要10カ国(地域)の中では、中国とシンガポールにおける販売が各21%と19%の成長を見ただけで、他の市場ではいずれもマイナス成長を記録した。
今年第1四半期のPC販売には、アジア経済危機の影響が最も顕著に現れた。これには各国政府の情報技術(IT)予算の切り詰めとローエンド・システムへのシフトが主に影響したものと見られ、域内IT市況の完全な回復には少なくとも2年を要する見通しだ。
地域別に見ると、第1四半期に最大の落ち込みを見たのはインドネシアの-82%、以下タイ-62%、マレーシア-55%、韓国-46%、インド-35%と続く。韓国に替わってオーストラリアが域内最大の市場に浮上、韓国は中国にも追い越され3位に後退した。これら3国だけで、域内市場の3分の2を占めている。
シンガポールのPC販売は前年同期の1億5900万Sドルから1億9000万米ドルに増加、デスクトップが1億4900万米ドル、ノートブックが2800万米ドル、サーバーを含むハイエンド・デスクトップが1500万米ドルと続く。マレーシアのPC販売は1億8100万米ドルから8100万米ドルに半減した。(BT:6/15)
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