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1998-06-15 ArtNo.15320
◆<馬>副首相、金利引き下げの必要指摘
【クアラルンプル】マレーシア政府は、経済活動を刺激する上から銀行に金利の引き下げを指導する方針を決めた。
アンワル副首相兼蔵相は13日、記者会見し以上の消息を語るとともに、マレーシアの実質金利はピークに達し、下降する兆候を見せていると指摘した。それによると、一部の銀行は既に実質金利を引き下げつつあり、これにより国内業界の窮状が多少なり改善される見通しだ。
今週水曜の定例閣議では金利問題が取り上げられたが、如何なるレベルに調整するか具体的数字は示されなかった。同相は閣議の席上、マハティール首相の意見に基づき実質金利と基準金利の差を縮める必要を指摘した。例えば現在の3ヶ月もの銀行同業間金利は約11%で、実質金利は15~16%である。その差、4~5%は縮める必要があると言う。
一方、マハティール首相はこの日、パハン・セメントの開所式の席上、マレーシアはより多くの外国投資を歓迎するが、長期的な投資を希望しており、ホットマネーは望まないと語った。また首相は、トレンガヌ州に赴いた際には、外国勢力はマレーシアを植民地とするため、虎視眈々と隙を窺っており、戦争や流血事件が目にされなくても、経済的圧力により一国の独立は失われ、他国の植民地になる可能性があると警鐘した。(LZ,ST:6/13)
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