1998-06-13 ArtNo.15304
◆<馬>米国大使、ルック・イースト政策返上呼びかけ
【クアラルンプル】マレーシア駐在のジョンR.マロット大使は水曜ワシントンで、マレーシアが外国ファンド・マネージャーを呼び戻したいなら正しいシグナルを発せねばならないと指摘するとともに、早期にルック・イースト政策を返上し、新たな経済モデルを指向すべきであると忠告した。
それによると、最近のKL方面のステートメントは投資家の恐怖心を高めるだけで、自信や信頼の回復には役立たない。外国投資家は、マレーシアへの投資に強い関心を抱いているが、依然として観望姿勢をとっている。
マレーシア政府のマクロ経済的措置は良いが、公共資金を用いて特定の企業のみを救済しようとする試みに投資家は懸念を抱いている。
東南アジア諸国が、早期復興を望むなら、日本株式会社的モデルから脱却し、構造改革を図らねばならない。ルック・イースト政策は確かに1981年には意味が有ったが、今や新たなモデルを見出す必要が生じている。もし東南アジア諸国が依然として日本株式会社式モデルを追求するなら、それは悲劇である。
日本は7年におよぶリセッションに呻吟しているが、依然として日本株式会社式モデルから解脱できずにいると言う。(STAR,NST,MBT,ST,BT:6/12)
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